宿泊者および社内システムを脅かす脅威への対策
導入の背景
宿泊体験の向上を目的としたワイヤレス接続の利便性追求が進む一方で、ホテル業界が直面するサイバーセキュリティ・リスクは年々深刻化しています。適切な暗号化が施されていない公衆無線LAN(Wi-Fi)環境は、マルウェア感染や中間者攻撃といった脅威にさらされています。これにより、攻撃者が暗号化されていないデータを傍受し、個人情報の窃取や不正活動を容易にする恐れがあります。さらに、セキュリティ対策が不十分なホテルネットワークにおいては、侵害された宿泊客のデバイスが踏み台となり、ホテル側の基幹システムや機密情報への深刻な侵入を招くリスクも孕んでいます。
複数棟の建物を管理するホテル経営において、デジタルトランスフォーメーションの加速と、信頼性の高いワイヤレスサービスの需要拡大は、サイバーセキュリティとネットワークの安定性を「最優先事項」へと押し上げました。従業員が利用する内部システムの保護、およびお客様への安全・安心なインターネット環境の提供は、もはや付加価値ではなく、信頼の維持、業務の整合性、そしてサービス品質を担保するための基盤です。
UTMライセンス終了を機に、強固な統合セキュリティへの刷新へ
これまで境界防御を担っていた他社製UTMのライセンス失効により、ネットワークが無防備な状態にありました。日々巧妙化するサイバー攻撃に対し、既存のソリューションでは限界があることから、外部ネットワーク保護の強化はもちろん、「メンテナンスコスト」と「ネットワークパフォーマンス」の最適化を両立する高度なアップグレードが急務となっていました。
(1) Pico-UTM 100 導入によるセキュリティ機能の継承と強化
ホテルの各棟の外部ゲートウェイにPico-UTM 100を配備し、従来の他社製UTMの機能をリプレイスしました。これにより外部ネットワーク保護を劇的に強化し、多種多様な脅威の検知・防御を実現。ネットワークセキュリティの向上のみならず、ビジネスリスクの最小化を達成しました。
(2) 既存設備を活かしたネットワーク構成の維持
既存のネットワークインフラを大幅に刷新することなく、通信管理機能は従来の設備を継続利用。投資効率を最大限に高めながら導入を実現しました。
Pico-UTM 100の導入により、ライセンス切れの問題を解消し、外部ネットワーク保護を大幅に強化。強固な防御体制を構築したことで、お客様に「より安全で快適なネットワーク体験」を提供する環境を整えました。